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食肉(哺乳類)


多くのヒンドゥー教徒はどんな肉も全て忌避する。特に牛はヒンドゥー社会では神聖なものであるので、ほとんどのヒンドゥー教徒は牛肉を食べない。しかしその禁忌もミルクや乳製品には常に適用されるとは限らない。過去、不可蝕賎民といわれる最低カーストの人は、牛肉やバッファローの肉を食べた。現在、牛肉食はインドでもところどころで受け入れられるようになってきた。また、牛は牛でも水牛は全く関係なく、宗教上食べても問題ない[要出典]。

台湾の年配の人たちにも牛肉食を控える傾向がある。その理由としては、牛が農業に有用なので食べることは間違っていると感じられているからである。

馬 [編集]
モーゼ法の時代から、厳格なユダヤ教徒は馬肉を食べていない。馬はひづめが割れていないし反芻もしないので、この肉を食べることは禁じられている。しかしながら、イスラム教圏の国では馬は一般的に殺すことを許されている動物であるとされる[要出典]。

馬肉は英国、米国、オーストラリアのなかでもある人たちにとっては食べていけないとされている。そしてその供給はしばしば非合法でさえある。ロブスターやラクダのように、ユダヤ教やキリスト教のある宗派にとっては馬肉が禁じられている。西暦732年に、教皇グレゴリウス3世は「嫌悪感を催す」と呼ばれる馬肉食の異教風習をやめる取り組みを始めた。そしてアイスランドの人々はしばらく馬肉食を放棄することによって、キリスト教を受け入れることに対して不本意を表現したとされている。グレゴリウス3世の布告は、ユダヤ教の禁止令と同じ聖書を基礎としていた。

しかし馬肉に対する態度には文化的に近い民族でも大きな違いがあり、例えばフランスではイギリスと違い必ずしもタブーではなく、韓国では馬肉食の習慣はない。日本では地方によってはかなり古くから食べてきたが、競馬関係者及びその愛好者の間での馬肉食はタブー視されている。また、コーンドミートやソーセージなどにも馬肉が入っていることもある。

ラクダ
ユダヤ教徒にとってラクダの屠殺と摂食はモーゼ法によって厳格に禁止されている。ラクダは反芻するにも関わらず、レビ法ではいまだ不浄であるとされている。これには蹄が割れていることも理由としてあげられる。ラクダは蹄を持っていないので、レビ法はラクダを食用ではないと説明する。一方、イスラム教ではラクダを食べることを禁じていない。

トナカイ [編集]
トナカイはアラスカ、ノルウェー、スウェーデン、フィンランド、ロシア、カナダでは有名だが、イギリス人とアイルランド人の多くはトナカイ肉を食べることに対して吐き気をもよおす[要出典]。これは神のクリスマスの助手としてのトナカイの大衆文化が、北欧諸国での「北の牛」との見方と対抗する立場であることに関係がある。

豚 [編集]
豚肉を食べることは、イスラム教、ユダヤ教、セブンスデー・アドベンチスト教会で戒律上禁じられており、現在でも比較的良く守られている。この決まりごとには様々な論理があるが、禁じている考え方それぞれ全てに受け入れられている論理はない。「不浄である」と考えられていることは、豚がストレスを感じたときに水中や泥、排泄物でもお構いなしに転げまわってのたうつ習慣から来ていると考えられる。同様に何でも食べることもその根拠のひとつとなっており、「人間と食物を奪い合う関係」と考えられてもいる。

研究者による豚肉食への禁忌の説明として、食が禁止されているものがあることで人間に地球上の全ての動物の生死を決められる権利が与えられているのではないことを理解させ、また軽率にも地球の全ての種に対して奉仕する責任がないことに気づくであろう、というものがある[要出典]。

うさぎ
ノウサギは旧約聖書のレビ記において特に不浄な動物であると述べられていて、ユダヤ人とユダヤ人のキリスト教徒は不浄であるとの決まりごとを彼ら自身、固く禁忌としている。

日本では現在はウサギをあまり食べないが、かつては一般的であり、例えば徳川家でも正月にウサギ肉入り雑煮を食べたという。ウサギを「匹」といわず、鳥類と同様の「羽」と数えるのは、「四つ足でない」ため食べてもいいというこじつけ(ウサギを鵜と鷺に読替え鳥肉と偽る)のためだったといわれる。ただし、この「羽」という数え方はあくまでウサギを「食肉」として扱う際の数え方である。

ネズミ [編集]
西洋のほとんどの文化では、ネズミは不潔な害獣かペットであって、人が食べるには適さないとされている。しかしながら、ねずみはアフリカのガーナやタイの田園地方ではよく食べられている。クキネズミ(Thryonomys swinderianusやThryonomys gregorianus)などの野ねずみはアフリカでは豊富なタンパク源である。また、インカ文明の影響下にあった地域ではクイというテンジクネズミの原種が食用として家畜にされている。歴史的に見ると、ねずみは食糧不足や緊急時には西欧でも食べられていた。ヴィックスバーグの戦いやパリ包囲作戦のときがこれにあたる。古代ローマでは、家畜にされて食料とされてもいた。中国を含むアジアの一部の国ではハタネズミが食べられている。ある国ではマスクラット(ジャコウネズミ、ニオイネズミとも。実際はネズミではない)はその毛皮や肉のために狩られている。

クジラ・イルカ [編集]
ユダヤ教ではレビ記・第11章の条件にあてはまらないので、カシュルートにより食用禁止となる。

捕鯨は世界的に禁止されているが、日本、ノルウェー、アイスランドやフェロー諸島、インドネシア等では限定的に行われている。これらの国では伝統的に鯨が食肉として食べられているが、鯨肉を食べない国からは種の保存の観点で保護が求められている。日本でも古くから鯨肉が食べられており、一時は学校給食に安く卸されていたほど鯨肉食は一般的で、タブーではなかった。現代でも千葉県、神奈川県、山梨県、静岡県、和歌山県、沖縄県などではスーパーでイルカ肉が売られている。鯨肉食を禁忌とする根拠として「クジラやイルカは頭の良い動物だから人間が食べてはいけない」という考えがある[要出典]。またクジラ・イルカは一撃で殺すことが難しいため残酷だという指摘もある。

犬 [編集]
犬食文化をもつアジアの国々では、一方では犬をペットとして飼い、一方では特定の犬の品種を飼育場で育てて肉資源としている。韓国で狗肉(くにく)は夏の汁物やシチューの具に使用される。現代ではこの風習は特に韓国西部で愛犬家と狗肉を食べる人々の間に摩擦を引き起こすことで時折ニュースになる。たとえば、2002年のFIFAワールドカップ日韓大会ではFIFAのゼップ・ブラッター会長が韓国に狗肉食の禁止を要請したが、FIFAの鄭夢準(チョン・モンジュン)副会長兼韓国サッカー協会会長や高建(コゴン)ソウル市長が拒否した経緯もあった。中国でも、朝鮮族の多い吉林省のほか、湖南省、貴州省、雲南省などで現在も犬食は一般的である一方で[要出典]、犬がペットとして飼われている。

日本においても、中世、近世、および戦時中などでは赤犬などがしばしば食用とされており、食糧難であった第二次大戦中は都市部で犬の数が一時的に減ったとされている。[要出典]フィリピンなど他の国では、犬は非常用食料として飼われている。[要出典]ほかにも中国では過去、チャウチャウ犬は家を守るためにしばしば玄関につながれていた。食料が激減する厳しい冬の間に、犬は緊急食料として屠殺された。

ヨーロッパにおいては、スイスのAppenzell州とSt.Gallen州が医療目的でラードを利用するのと同じくらい、ジャーキやソーセージにした狗肉を治療に使う伝統で知られている。[要出典]スイスは全国的に狗肉や猫肉を食することは禁止していないが、それでも流通と販売は禁止している。

霊長類 [編集]
猿や類人猿はわれわれ人間と同じサル目に属し、生物学的に近縁であるために、霊長類を食べることはカニバリズムにとても近いとされる。また、種の相似性はウィルス感染の危険性を増加させる。HIV(エイズウィルス)の起源の主要な説のひとつには、HIVと同じウィルスに感染した類人猿の肉を食べたことがあげられている。

サハラ砂漠以南のアフリカ諸国や東南アジア、なかでも特にインドネシアのように霊長類の個体数が多い地域では、多くが「森の肉」(Bushmeat)として野生から捕獲される。中国でも、近年までアカゲザルが宴会料理として出される例があった。

「森の肉」の狩猟と消費は、森の肉を消費する地域の食糧問題や地域経済、法の整備や遵守と密接に関わっている。無計画な「森の肉」の狩猟と消費は、森の肉として狩られる野生動物を絶滅に追いやる深刻な恐れがあり、今世紀の環境問題の一つである。

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2009年03月29日 09:04に投稿されたエントリーのページです。

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